2016年4月10日日曜日

ドイツで入院&手術。骨巨細胞腫、手術の翌日、翌々日。

前回の記事「ドイツで入院&手術。骨巨細胞腫、手術当日。」の続きです。

翌日はしんどかった。
手術のせいではなく、夜更かししてたせいだと思う。

お昼に出てきたタイの麺料理。

看護婦さんがでかいタライを持ってきて私の身体を洗い始めた!それはもう恥ずかしい。それからクシがないのか聞かれて、ないって言ったら呆れられ、さらに歯磨きをするように言われて、「ご飯の後で」と言ったらまた非常識な人みたいな扱いを受け…。

同室の女の子は「私も食べた後にするよ。そっちの方が意味あるよね。」とか言ってくれたものの私はかなり釈然としない。

それからお医者さんが来て、元気か聞かれて、「元気です。」と言ったら、「昨日麻酔で声が変わってたみたいだけど昨日より良くなった?」って聞かれて
「同じ…」
って答えるとなぜか同室の子がウケてた。
そして痛いか聞かれて「痛くない」と言って、

「明日歩いてみよう。」
「今日は歩けないんですか…」
「ちょっとづつね。」
と言う会話があったと思うんだけれども、しばらくして看護婦さんが二人杖持ってきて、
「さあ、歩いてみまししょ!」と言い始めた。

一人は私の足を曲げたりしてて、なんか怖い。
切られた右足は麻酔が打たれてたのかなんなのかかなり重たいし。

とにかく歩かされることになってベッドに腰かけ杖を持ち、両脇を抱えられてドアまでそろそろ歩く私。ほとんどケンケン。

「怖いの?痛いの?」と聞かれて「両方…。」と答えたものの、だんだんクラクラしてきてた。
「血が少なすぎるみたいで…」とか言うべきかな?「ふらふらする」ってドイツ語でなんて言うんだろう…とか逡巡してる間にドアの前につき、
看護婦さんに「はい、戻りましょうねー」と言われたところで意識が飛んだ。

夢を見てた。あんま覚えてないし気を失ってたのも一瞬で、長い夢ではないけど多分日本の夢。

気が付くとベッドの上に上下逆さまで乗せられてて、看護婦さんが私の顔を覗き込んでいた。
状況が理解できずに一瞬夢かと思って、それから「そっか、私ドイツで手術したんだった。」と思い出した。私はなぜかけらけら笑ってて、たぶん倒れたことが面白かったのかな。看護婦さんたちも笑ってた。まあ泣きたかった。

それからなんとかベッドに横になって、歩くのは明日にしましょうということになった。その夜もずっとラジオ聞いてた。なんだかラジオにハマりそう。チョコってなんか血になりそうなので、チョコ食べたりした。

手は重くて全く動かないし、足も曲げ伸ばしすら一苦労でこのままずっとこのままなのかな!?みたいな、そんな訳はないのだけれども恐かった。
晩ご飯。チーズとか全部乗っけてくれてて優しい。

更に翌日の朝。
看護婦さんが来て起こして、先生と看護婦さんが来た。
看護婦さんとは昨日の一件でちょっと仲良くなってて?というか私が一方的になついてて?目を合わせてクスクス。

先生が元気かどうか、痛みの有無とかを聞いて、元気です、痛くありません、とか言ってると、「麻酔の量を減らしましょうか」とか言うから「そのままにしてください。」とお願い。

「いつかはやめなきゃいけないよ」と言われたけれど、怖いよーー。
ただ、ビビリなので怖がっていただけで、手術直後もこのときも痛みらしい痛みは全然無かった。

それから足の包帯を取ることに。
包帯がめくられて出てきたのは…ホッチキスで止められまくった足。
想像以上に長く切られてて驚いた。それにしてもホッチキスって!
足の傷口から出てた血を集める管を取ってもらえた。

同室の子は先生に帰っていいって言われてた。お尻に腫瘍が出来たらしく、今回は私が前にしたような検査入院をしているらしかった。

それから看護婦さんにとうとう尿管を抜いてもらったけれど、全然痛くなくてビックリ。
そして管は4つから2つへと大きく進歩した。しばらくしてトイレに連れていかれたけど、意外に歩くことができて嬉しかった。

それからはもうこっちのもので、ヨタヨタ歩き回って先生に親指上げられたりしつつ久々の歩行を楽しんだ。
自転車マシンまで行き、座高下げようと格闘してたら友達が来てくれて自転車の座高を下げてくれた。
その日のお昼ごはんかな?

次回、とうとう退院!「ドイツで入院&手術。さよなら、腫瘍さん、そして病院食。